Saint Luis Rey Regios '23

2023-09-29

サン・ルイ・レイ レヒオスがまだだったとは不覚だ。
レヒオスは同ブランドの中で現在ひとつのみのスタンダードラインナップ。DiplomaticosやLa Gloria Cubanaと同じような状態になっている。
セリーAという双璧も存在したが、2014年に廃盤の憂き目にあっている。

レヒオスはRG48x127mm、ビトラ・デ・ガレラ:ヘルモソスNo.4(ビトラ・デ・サリダ:コロナ・エクストラ)。
ピカドレスと同ビトラとなる。
2022・2023年からハバノスで段階的に開始されたドレスボックスのデザインマイナーチェンジで精悍な箱に変わった。現在はこの25本入りのみだが、2012年までは50CABも存在した。

箱を開けると、タバコ香。その後ろにレザー。
ラッパーはコロラドでオイルがたっぷりしている。赤と金のリングも相まって、これぞキューバシガー、という外見である。
ヘッドをフラットカットし、フットに火をつける。


強いレザー香。喫煙する。
太く硬いウッドが芯となり、レザー、クルミ。豊かなタバコ感、落ち葉の焚き火。
香木感がありつつ、鼻につかずのんびりと牧歌的な喫感。
強いブランドだが、緊張感はあまりなく、まったりとしたスモークだ。

ギュッとくるタンニンっぽさや荒さはない。見た目は重たいが、不思議とさらっと食べられる料理のようなイメージだ。アーモンドの皮、分厚い杉材。

中盤はさらにウッド感が増幅し、奥行きが広がる。
ウッドもナッツを往復し、その小気味良い変化が楽しめる。
扱いやすいビトラで、キノコ系のうま味が存分に堪能できる。

終盤、ブローすると鼻を通る白粉が鮮烈。
ぱっとアロマが広がり、場面が華やかに広がる。
味わいの輪郭もくっきりと際立ち、ウッドとナッツはいよいようま味を増す。
ストロングなブランドだが、非常にスムースで流れるように最後まで楽しめる。

50分で喫了。
派手なブランドではないが、通好みのまったり楽しめる素敵なシガーだ。
デイリーシガーにおすすめ。

LABEL : Saint Luis Rey