Punch Super Robustos de Punch 2007 Asia Pacifico
2025-08-12
パンチ スーパーロブストス・デ・パンチ。
アジア限定のこのエディシオン・レヒオナルは、2度にわたって2種類が販売された。
2006年と2007年に、25CABは計3400箱、50CABは820箱。
変則的な販売方法だが大好評だった。
サイズはRG50x155mm、ビトラ・デ・ガレラ:ドブレス(ビトラ・デ・サリダ:ロブストエクストラ)。ドブレスがスペシャルヒュミドールでしか存在しなかったビトラの時代、量産品として市場に出たハバノスのひとつだ。
葉巻を観察する。
色は濃い目のコロラド・マデューロ。経年変化で濃く変色している。
香りはほぼなく、わずかにレザーを感じる。以前はたっぷり油が滲んでいたと見えるラッパー。ラッパーがバインダーから乖離しているような心もとない手触り。
変色したパンチのリングがいかめしい。
ヘッドをフラットカットし空吸い。すでに葉も痩せてドローは何の抵抗もなく通る。
フットに火をつけると白檀。
喫煙する。香木とミントが噴出する。ミディアム。
ピークを過ぎて脂が引いた感じは否めないが、その枯れがウッドとレザー、清涼感を複雑に融合させ、えもいわれぬ玄妙さを醸し出している。枯節。
さらっとした感触のうま味は舌を抜け、コクを感じるがしつこくない。もちろん別物だが、味の構成が赤身肉に似ている。そして気を抜くと遠くへ置いていかれてしまう、変化の速さ。乾燥シイタケ。やや金属感。
中盤はグラニュー糖のような甘みが立ってきて、メロウなタッチにしばしうっとりする。
鰹節と乾燥シイタケは出汁のように口腔を波状攻撃し、それが変化を繰り返すので飽きない。しつこい感じではないので心地よい。
余韻を楽しんでいると、あっという間に終盤に。
ブローするとナッツ、白粉、レザー、柑橘感が楽しめる。
痩せて枯れているが、死んでいない。ハバノスの強い生命力を感じる。鼻を通る古い畳のようなグラッシーなニュアンスで80分で喫了。
一般的な葉巻の寿命を超えてもしっかりと生きている。
一本一本のハバノスに違いがあるように、そこにも違いがあるというのは理解している。もちろん厳選された素材を使うERだということや、適切な管理というのもあるだろう。
元来のキャラクターと時間に磨かれた、その果てを味わう醍醐味は素晴らしいものだった。
LABEL : Punch 【Aged】 【Edicion Regional】