Partagas Travel Retail Royales '25

2026-10-12

17作目のトラベル・リテール・シリーズはパルタガス。
創業180周年を記念して作られたが、5年おきのヒュミドールではなく、今回はトラベルヒュミドールだ。通し番号はなく個数限定ではないので、いつもより入手しやすく嬉しいスモーカーも多いだろう。

ボール紙の外箱を開けると、プラスチック、レザー、ウッドで組まれた豪勢なトラベルヒュミドールが入っている。中には簡易的な加湿器が入っており、小さなアナログ温湿度計も備えられている。葉巻は20本が納められている。
175周年を思い出させるフットリングと、目を引くのは180周年記念のオリジナルリングだ。
サイズはRG48x150mmで、ビトラ・デ・ガレラ:ディチョソス(ビトラ・デ・サリダ:グラン・コロナ)。このシガーだけのオリジナルなビトラだ。

ラッパーはコロラド。しっとりと指に吸い付くようなキメの細かさ。
持ってみると見た目より重い。フィラーが結構詰められている。フラットカットしてフットに火を回すと、深いウッドの芳香。
喫煙すると甘い。甘い!と思わず声が出る。
生クリームのような明確な甘みとザクザクしたクッキー生地を感じる。
背景にはレザーが大きく広がり、タッチは強いが粗さがなくはっきりしたテクスチャに酔いしれる。

グラスに近いウッドは爽快感を与え、パルタガスの持つがっちりと堅牢なイメージを軽々と越える。ストロング。


喫煙による変化はゆったりとしているが確かで、全く飽きさせない。
中盤はレザーの奥にほんのりビターが香り、メリハリも楽しめる。うま味・コクともに申し分ない。系統で言うとセリーE2を連想させる。
ボリューミーだが重苦しくない、むしろ軽快なリズムを感じる。

終盤はさらに喫感が軽快になるが、もちろん薄いという意味ではない。
リネア・マエストラを彷彿とさせる。
甘さとレザー、カカオが渾然一体となり一皿のドルチェと化す。ブローすると小さな花が咲いた。
ラムのような甘い蒸留酒のコクを余韻に感じながら、60分で喫了。

パルタガスの周年を祝うシガーなので、当然力の入れようも違うというのがしっかり感じられる。
変化の中で最後まで芯の甘さを堪能すると、これを熟成させたらどれほどそれが増幅されていくのか、とても興味が湧いてきた。
もう一箱探さなければならないようだ。

LABEL : Partagas 【Special】