Por Larranaga プロメティドス（婚約者）はロマンチックなネーミングでフランス限定で発売された。
サイズはRG54x140mmと太めの婚約者。ビトラ・デ・ガレラ：デューク（ビトラ・デ・サリダ：ロブスト・エクストラ）。Partagas セリーE No.2と同じビトラだ。
10本入りSBNが20000箱生産された。ちょっと変わった特徴として、通常右上に貼られるD.O.P.とERのシールが右下に貼られている。まさかハバノス得意の単純なミスではないだろうが…

一本取り出して、シガーをチェックする。
金リングとERのダブルリングが映える、コロラドのラッパー。表面はやや張って、葉脈は少ない。
若々しく、やや濃い目のウッドの芳香。
少し気分を変え、広めのパンチカットを施す。
大きなフットに火を回す。白樺の焚き火。喫煙すると、ウッドが眼前に拡がる。
ウッドは甘めで、粘度はなく爽快な甘さ。柑橘を感じる。ミディアムライト。

煙量豊かで、煙に巻かれる楽しみが味わえる。スムースで軽いタッチのスモークは邪魔にならずクセがなく、その大きさからは想像できないほど軽やか。あとを引かないウッドとアーシー。
 

中盤もクセなく、どこまでもスムーズで伸びる喫感に、スモーキングが捗る。
捗りすぎて、かなりスピードが早くなってしまう。リングゲージが大きいが火の回りが早い。全く見た目とは真逆だ。薄い乳酸菌飲料のようなコク。ほんのりとグリーンペッパー。

終盤、心地よいビリッとした刺激が出てくる。
やや喫感を増しほんのり強くなったウッドと絶妙にマッチし、大きなビトラでも喫煙を進めても飽きない。
ブローすると魚介類のコクを思わせる濃厚な煙が噴出する。それがなんとも心地よい。
80分で喫了。

このビトラはE2を見慣れているので強烈なタッチを想像しがちだが、それとは全く異なる感触に、いい意味で驚かされる。
まだ新しいシガーで手に入れる方法はあるので、熟成を経てまた別の一面を発見したいと思う。