Cohiba BHK 52 '20

2026-01-14

コイーバ・ベイーケは52・54・56が2010年に発売開始された。記念碑的な58は2025年に発表され、その年にリングや箱などがリニューアルされた。
当初は英語読みの「ビハイク」とも呼ばれ、市場の混乱ぶりが思い出される。
最初は白リングのプロトタイプが数量限定で販売されたが、何年たってもどこからか湧いては消えていく。おそらく最初に生産された数をゆうに超えているだろう。
それだけBHKへの渇望は深いという現れだ。

シガーの特徴としては、メディオ・ティエンポが多く使われていることだ。
紙箱を開け、布袋を取りピアノ・ブラックの特徴的な10本入りボワト・ナチュールを開ける。
ずらりと並んだBHKリングにさすがに圧倒される。


香りはごく薄い。わずかにウッド、タバコ香、レザー。
表面はコロラド。なめらかなラッパーは光を反射して輝く。ホログラムを幾重にもまとったBHKリングも輝く。
サイズはRG52x119mm、ビトラ・デ・ガレラ:ラギートNo.4(ビトラ・デ・サリダ:ペティロブスト)。このシガーのみのユニークなビトラで、シリーズ共通だがピッグテールを持っている。

ヘッドをフラットカット。断面は芳醇なタバコ香。大きなフットに火を回す。
杉の焚き火の強い香り。喫煙する。
ぐっと強さが食い込んでくる。油分をため込んだタバコ葉の力強さ。
カシューナッツ、レザー、白檀。奥に化粧香。一瞬で変化する。
ハーブ系リキュール、コーヒー、白粉。じんわりとしたうま味。ミディアム。
コク深く、軽いようで重い。重いようで軽い。玄妙。


中盤、淡く焼き栗が香り、強さが増してくる。
温泉水のようなミネラルも感じる。
上品なコニャックが漂い、繊細な煙のテクスチャに無限に翻弄される。一本筋の通ったレザー。エルメスのレザーバッグ。華やかなアロマが包み込む。皮の白い白餡のまんじゅう。

リングに差し掛かる終盤、ブローすると鼻を抜ける白粉が炸裂。
それがちりちりと続き、ナッティーなテイストと絡み合い、延々と伸びていく。
爽快さも感じさせながら、60分で喫了。

BHKは何度もレシピの変更を遂げている。おそらく段階的にメディオ・ティエンポの量を調整していると思われる。
個人的には初期の味に及ぶべくもないと思うが、ハバノスに燦然と輝くシガーであることは変わらない。

LABEL : Cohiba