Montecristo Double Corona Edicion Limitada 2001
2025-10-30

2001年のエディシオン・リミターダはコイーバ ピラミデス、オヨ・デ・モントレイ パティキュラレス、パルタガス セリーD No.3、ロメオ・イ・フリエタ ロブストス、そしてモンテクリスト ダブルコロナ。
名前のとおり、サイズはRG49x194mm(ビトラ・デ・ガレラ:プロミネンテス、ビトラ・デ・サリダ:ダブルコロナ)。
25本入りドレスボックスでリリースされている。
威容を誇るビトラは厳しく、これを前にすることはハバノス、葉巻の歴史の前に立つことに等しい。
香りはほぼない。古い日本家屋。
ラッパーはコロラド・マデューロ。感触からして、バンチからやや剥離しかけていると思われる。リングは完全に浮いている。フットは四角い。
旧々々リングのMontecristoは逆に新しく見える。しかしELダブルリングの「2001」が刻んできた時の重さを示す。
フラットカットするとごく古い乾いた木材の香り。フットに火を灯す。
甘みを含んだ白樺の皮。喫煙する。
清涼なミントと深いウッド。ウッドは漢方薬のような複雑なビターを感じさせ、合わせてのど飴のようなイメージを抱く。
奥にはキノコのようなうま味があり、ウッドと渾然一体になったそれは余韻が長い。奥行きが広く立体感のあるスモークはまさに玄妙。ミディアムフル。
ドライなタッチはよりこの葉巻自身が持つ香りと味を強く感じさせる。ビターの芯にほのかな甘みがあり、それを追い続けているといつの間にか迷路に迷い込んでいる。抜け出せない。

深いウッドとキノコの森に迷い込んで中盤、鋭く尖ったビターが味蕾を直撃する。
テクスチャが変わり、ミントが綿あめのような形を持つ。確かに輪郭がある。
牧草のロールやアーモンド、ドライチェダーが次々と鼻を抜け陶酔する。古い手紙束。刻々と変化しどこまでも拡大するスモークに翻弄されるばかり。
終盤、ブローすると白粉が炸裂。
ここにきて立ち上がったホワイトペッパーが強いアクセントとなり、さらに彩りが加わる。
ミネラルの濃い温泉の湯のような口当たり。
厚くしなやかなウッドが背後からすべてを包み込む――
80分で喫了。
豊かな、無限に豊かなテイストはどこまで化けるのかという期待をどこまでも抱かせる。
厳選された素材のリミターダが持つポテンシャルは底が知れない。
適切な環境の中で時の流れに磨かれたハバノスは、シガーの世界で最上に君臨し続ける。
LABEL : Montecristo 【Aged】 【Edicion Limitada】







