Ramon Allones Absolutos Edicion Limitada 2024

2026-04-15

ラモン・アロネス アブソルートス(アブソリュートスでも構わないが)はRamon Allonesの4度目のエディシオン・リミターダだ。
個人的にも好みのブランドなので、いやがおうにも期待感が高まる。

サイズはRG49x156mm、ビトラ・デ・ガレラ:ヌエボス(ビトラ・デ・サリダ:グラン・コロナ)。
ちょっと待った、RG49x156mmはフレチャス(La Gloria Cubana グロリアス)というビトラがすでにある。
……まあいいか。ハバノスである。

20本が薄いオリーブ色の素晴らしいボワト・ナチュールに納められている。
本来はもう少し早めにリリースされるというアナウンスだったが、2024年のELとなった。まあ、ハバノスだし。

ラッパーは濃いめのコロラド・マデューロ。つや消しの表面には滲み出す精油分がきしむ。
リングは通常のRamon Allonesリングで、「2024」の黒金ELダブルリングが付く。

香りはナツメ、レザー、緑茶。ヘッドをフラットカットし、フットに火を回す。
白っぽい、白樺の芳香。喫煙する。
ドライでビターなタッチ。ハードな展開を予想させるが、すぐに枯れたウッドが咲き、馥郁たる香りとともにうま味が迸る。
根菜の煮物。キノコ。植物系のうま味が脳を焼き、ウッドとレザーが控えめに形を変えていく。
その奥行はどんどん広がっていき、二枚貝までたどり着く。ストロング。
灰を落とす。綿あめとビターが同時に広がり打ちのめされる。


中盤は喫感が少し締まって、ビターが高まってくる。
しかしうま味が引くわけではなく、ヘッドを口から離すと口腔に唾液が染み出す。
喫煙していてストレスにならず、あと引く理由は絶妙な長さだろう。リングゲージ49はダブルコロナ(プロミネンテ)と同じだが、長さは4センチほど短い。
実際ダブルコロナは咥えやすい快適なリングゲージとしているが、その長さを持て余しがちなので、すでにハバノスの主力からは外されている(長大なラッパーなど原料の要求水準が厳しく、歩留まりが悪いのに、そこまで売れる商品ではない等々理由はたくさんある)。
白粉とビター、ピカンとビター、薬草系リキュールとビター。
背景のビターの表層を、入れ代わり立ち代わり変化していく味覚のマジック。もちろんそれぞれに背景が微妙なニュアンスを与え、一瞬たりとも立ち止まらない。

終盤はビンテージっぽい枯れ感が出てくる。
灰を落としてブローすると、魚介のうま味と鼻を抜ける白粉の噴出に陶然とする。
更にビターが収斂して油断できないほど鋭くなり、コニャックのコクで締められる。

70分で喫了。
ELはみんな同じ味だと言った人が昔いたが、狭い範囲の未熟な観測で見切りをつけられるほど、ハバノスは単純ではない。想像を絶する深さと広さがあることに気づくのが、第一歩だ。
さらに熟成を進めたELの愉しみはこたえられない。アブソルートスも間違いなくそうなることだろう。

LABEL : Ramon Allones 【Edicion Limitada】