Romeo y Julieta Escudos Edicion Limitada 2007

2026-05-07

ロメオ・イ・フリエタ エスクドスは2007年に販売されたロメオ6番目のエディシオン・リミターダ
25本入りドレスボックスで供された。サイズはRG50x141mm、ビトラ・デ・ガレラ:ゴルディト(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト・エクストラ)。現行だとエピクール・エスペシアルトルキノスと同じビトラとなる。


コロラドのラッパーからオイル分は揮発し、かすれた手触りになっている。ラッパーもバインダーから剥離しかけたような感じだ。
香りはほとんどない。薄くレザーの残り香のようなものが取れる。
黒金のELリングの上に示された朱色の旧リングが、そこに流れた時間の重さを語りかける。

ヘッドをフラットカット。古い葉巻は保湿と伸縮性が落ちているので、ラッパーを割らないよう細心の注意が求められる。
フットを焦がすと黒飴。
喫煙する。思わず声が上がる。面前に黒糖が大きく出る。麩菓子のあれだ。
レザー、グリルした牛肉の焦げ目、香草系リキュール、薔薇。アフターにはヨードをわずかに含んだビター。
口腔で味わいが変化して、目眩がする。香りはパヒューム、控えめだがはっきり芯の通ったブーケで、いま誰か女性が眼の前を通り過ぎて行ったかのような錯覚に陥る。

脳裏にロミオとジュリエットの薔薇の名前のシーンが浮かぶ。極限まで熟成されたロメオは薔薇になるのか?鼻を抜ける煙に、うま味と芳香で溺れそうになる。変化は劇的で、味覚より嗅覚が強く刺激される。もはや香水店でムエットを試しているような感覚になる。


中盤はさらに香り高く、嗅覚が味覚を圧倒する。
それでも味わいがシュリンクしていくというわけではなく、テクスチャはさらに繊細に、薔薇のガムのようなニュアンス(あれほどきつくはないが)。
甘さは消え、ほんのりビターとハーブ。その上をどこまでも花園が広がっている。
どこまで追いかけてもたどり着けず、無限に拡大していく。

花の香りに巻かれて終盤、ブローすると今度は数倍の白バラが噴出する。
これは通常だと致死量に値すると思われる。
味わいは全粒粉の荒いクッキーが立ち上がり、アフタヌーンティーの光景が浮かぶ。
意識が飛ばされるシガーは存在する。

60分で喫了。
リガドールは年月を経て均質化・一体化した先の状態を見込んで葉を組み合わせてレシピを作るとされるが、これが計算であるなら神業だ。
手技のため、葉巻を作っているのはトルセドールかのように見えるが、本当はリガドールが作っているのは疑いようがない。
熟成とキューバンシガーがもたらす魔法を目の当たりにした。

LABEL : Romeo y Julieta 【Aged】 【Edicion Limitada】